犬用ライフジャケットとは

ライフジャケットというと、文字通り「救命のためのジャケット」です。 そのため、人間が使うライフジャケットは救命に必要な要件が満たされて初めてライフジャケットと呼ばれるようです。
犬用のライフジャケットは、人間用のライフジャケットとは大きく異なり、救命というより、水中の犬をコントロールしたり、犬が長時間泳ぐのを補助するのが主な目的です。

人間のライフジャケットは、意識が無くなった状態でも、水中で呼吸を確保するデザインになっているようですが、一方犬用ライフジャケットは水中で意識が無くなることを前提として作られていません。そのような事もあり、文字通りのライフジャケットと区別するために、欧米では「フローティング・ジャケット」「フローティング・コート」「フローティング・ディバイス」などと呼ばれることも多いです。

うちの子は泳ぎが得意。犬用ライフジャケットって必要?

答えはYES!泳ぎが得意な犬ほどライフジャケットを使ってさらに安全安心に水遊びができます。
ある意味泳げないほうが安全であるとも考えられます。泳げない犬は水に長く居ようとしませんし、どこまでも遠くに泳いでいってしまわないからです。

水中の犬をコントロールしよう

泳ぎが得意な犬は、水に入ったら遠くまで泳いで行けます。陸上なら、ご主人が「おーい戻ってこーい!」と叫びながら追いかけ、捕まえて連れ戻すのは容易ですが、いつもやっていることが、水の中だと想像以上に大変なのです。

水中の犬にやっとこ追いついたとして、首輪やハーネスをつかんで、犬を方向転換させたりするのは、陸上にいる時のように簡単にはいきません。リードを着けた首輪の犬を泳がせたとしましょう。ボートでリードを手繰り寄せて、犬を呼ぼうとすると、首輪がスポッと抜けたりします。それでは、ハーネスはどうでしょうか?この場合、ハーネスは首輪より断然使えます。それでは、ハーネスとライフジャケットではどうでしょうか?ライフジャケットは、浮力が付いている分、水の抵抗が少ないので犬を引き寄せる力が少なくて済みます。浮輪をつけている子供を紐などで引っ張ったことはないでしょうか。ちょっと水の抵抗が少なく感じませんでしたか?ライフジャケットをつけている犬を水中で引っ張るのも同じような感じです。

水中で犬をコントロールするために、ライフジャケットにホームセンターで買える水に浮くロープや紐をリード代わりにつけて、犬をコントロールするといいでしょう。 陸で呼べば戻ってくる犬でも、泳ぎが好きな犬はとたんに泳ぎに夢中になりご主人の声に注意を払わなくなったり、水の音でご主人の声が聞こえないなど、想定外の状況になることも多々あるので、日常とは違った準備と注意が必要です。

うちの犬、どこ?!

特に黒いラブラドールなどは、海に入ってかなり遠くまで泳げます。でも、見えない。。。まっ暗い海の水面、波の谷間に隠れ、黒いラブラドールは全く見えないのです!
最近の犬用ライフジャケットにはいろいろなデザインがあります。青、赤、柄物などなど。デザインも大事ですが、犬の被毛の色と水泳の場所を考慮して色やデザインを選んであげてください。

犬用ライフジャケット着用のポイント

腹帯はちょっときつめに締めよう

着用する際、腹帯は心持きつめに締めてください。水に入ると犬の胴が水圧で少し小さくなるので、陸上で着用する場合は、水圧で小さくなる分を考慮してください。
腹帯が緩むと体とライフジャケットに隙間ができて、水の抵抗が大きくなります。水の抵抗が大きくなると泳ぐのに疲れますから、泳ぎが大好きな子には重要なポイントです。

体とライフジャケットの隙間はNG

特に足の短い犬種に見られるのですが、体とライフジャケットに隙間があると、ライフジャケットの中を体が左右に揺れてしまう(ローリング)のを見ることがあります。腹帯をちょっときつめに調整してライフジャケットと体に隙間を作らないようにしてください。

腰回りにまで浮素材が無くても大丈夫

最近の犬用ライフジャケットのエルゴノミクスデザインをみると、一番下の肋骨までを覆うデザインが主流です。その理由をいくつかあげてみました。

足が短い犬種はローリングしちゃうかも?!

足の短かい犬種(やせているチワワやダックス)は、泳ぎが不得意な子も少なくありません。泳ぎがうまくないから、浮がいっぱいあったほうがいいと思って腰までカバーするほど長くて大きいライフジャケットを着けると、水の中の丸太のようにローリングしちゃうことがあります。足が短いと水中での推進力も弱く、アンカー(錨)の役目を果たしている足が短いので、波などがあると不安定な船の状態に。ライフジャケットはジャストサイズを選でください。

※足が短くても胸が大きい犬種(コーギーなど)は、胸に空気を多く貯められるため頭が水中から上がりやすいようです。このため泳ぎがとても好きな仔も多いようです。

泳ぎやすさを追求!

水中での動きやすいデザインであるということ。水中では直線を泳ぐだけでなく、Uターンしたりすることも多い。ターンするとき、上半身と下半身は直線上にはありません。ライフジャケットの浮が硬く直線的で尻尾近くまで覆うと特に腰とライフジャケットに隙間ができ、水の抵抗が大きくなり、自由度が少なくなります。水泳が得意で長時間泳ぐのが好きな子には特に重要なポイントです。

次に、犬の体重分布を考えてみましょう。上半身は、下半身に比べて重いです。後ろ脚には水中で推進力をつくる太ももの大きな筋肉がありますが、頭、首、胸(肋骨に覆われた内臓の多く)などがある上半身よりは軽いです。腰まで浮をつけると、水中では、シーソーのように、下半身が上がり、上半身が沈みがちになります。必然と頭が沈む形になるので、泳ぎやすいとは言えません。犬用ライフジャケット選びは、犬が水中での姿勢を適正に保てるか見極めるのがポイントです。

ユニセックスなデザイン

男の子の場合は、下腹部に腹帯やジャケット裾があたるのを避けるため着丈は短めになります。男の子のライフジャケットはこの辺にも注意が必要です。

犬用ライフジャケットを選ぶときに

犬用ライフジャケットを大まかに分類すると2種類あります。一つは甲羅型。もう一つはベスト型です。 それぞれの特徴をつかんで、さらに犬用ライフジャケットを使いこなしてください。

甲羅型

甲羅型は字のごとく、カメの甲羅のように、犬の背中に乗せるタイプのライフジャケットです。背中に乗せるデザインなので、犬の体型を選ばず、サイズ毎のサイズ調整の幅も広いのが特徴です。
腹側には、浮素材が無く、腹帯で体に固定するため、腹帯が緩めだと浮力が体に伝わらず、水の抵抗が大きくなることがあります。
水からボートに犬を上げるときは、腹帯が内蔵や背骨を圧迫するので注意が必要。
ボートに犬用の梯子をかけるか、ボートをギリギリまで横倒しして犬を横にして背中から入れるようにし、内蔵への圧迫をさけてください。ただし、ボートが転覆する恐れがあるので、その点は慎重な判断を。無理なら、リードをライフジャケットにつけて岸まで一緒に戻ってください。

ベスト型

最近のエルゴノミクスデザインの犬用ライフジャケットはすべてベスト型。腹側は、肋骨の一番下までを覆うデザインで体にフィットするのが特徴。浮力を最重要とするのではなく、適度な浮力と体にフィットするデザインで水中での水の抵抗を少なくし、体力の消耗を抑え疲れないようにする構造が特徴です。
ベスト型のライフジャケットを着けた犬を持ち上げる場合は、背骨から腰にかけて負担がかかるので要注意。甲羅型と同様に、ボートに引き上げたりする場合はこの点に注意。

安いライフジャケット vs 高いライフジャケット

安いライフジャケットは素材のグレードを落としているため、補強の縫製ができなかったりして全体的に耐久力が無いことが伺われます。 縫製自体の質を落としていることもありますので見かけが悪いこともあります。
残念ながら、安いライフジャケットと高いライフジャケットを見比べると値段を聞かなくても判断がつくことが多いというのが現状です。

ライフジャケットの背中ハンドルでむやみにリフティングしないでください

ライフジャケットの背中ハンドルは、リフティング機能を持ったハーネスと同様の機能と耐久性を持っていません。
犬の背骨、骨盤、内蔵の負担になります。また、安いライフジャケットの取手は何度もリフティングに耐えるほどの強度がありません。

背中ハンドルの使用方法

ライフジャケットの背中ハンドルは、下記の目的を想定して付けられています。

※水からボートに犬を上げるときは、腹帯が背骨や内蔵を圧迫するので注意が必要です。 ボートに犬用の梯子をかけるか、ボートをギリギリまで横倒しして犬を横にして背中から入れるようにし、背骨や内蔵への圧迫をさけてください。ただし、ボートが転覆する恐れがあるので、その点は慎重な判断を。無理なら、リードをライフジャケットにつけて岸まで一緒に戻ってください。

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